同い年の恋人 3


「こんなになるんだったら…」


ダメだあたし
泣きそう・・・


でも お互い遊びだったとか言われて
『あたしは違う』という事だけは訂正しておきたかった。


「なんだよ!沙弥!
何泣きそうになってんの?
まぁ…座りなよ!」


さっきまで寝てたソファーに座れとあたしに指示をする佳幸。


でも あたしは立ったまま
ソファーに座ってる佳幸を見ながら話した。


「最後に聞いてくれるかな…
絶対言わないつもりだった」


「改めて 何を言い出すんだよ!」


「あたしね…
幹生が好きだった」


「そんなこと 言われなくても知ってるよ!」


「いいから 黙って聞いて」




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