【完結】クールな彼に恋してます!!〜無愛想なキミに夢中〜
「……なによ。アンタにしてはなかなかいいこと言うじゃないの」
「ほんとに??」
「ええ。なんかすごく感動したわ」
「えっ、嬉しいっ!!」
「―――だってまだ子どもだと思ってたアンタが、ようやく大人の一歩に近づいてきたんだもの。あたしはそこに感動したわ」
「ええっ!?あたしってそんなに子どもかなぁ??」
「子どもだね。なんていうか、バカみたいに一途でほかの人には目も暮れないじゃない。ドキドキして"恥ずかしいー"なんて言ってたアンタが、今はこんなにも大人に近づいてきてるんだから。―――あたしにとってそんな嬉しいことはないわ」
奈津美ちゃんはそう言うと、ニコッと微笑んだ。
「奈津美ちゃん……」