【完結】クールな彼に恋してます!!〜無愛想なキミに夢中〜
「……えっ??」
「ウソッ……入った!!」
そしてその直後に、ピーーーッという試合終了後の合図が鳴り響いた。
これで試合終了。
「………やった。奈津美ちゃんやったよっ!!佐伯くん勝ったよ!!」
あたしは思わず、奈津美ちゃんの手をにぎりしめた。
すごーく嬉しかった。
「さすが佐伯。やるじゃん」
奈津美ちゃんも笑顔で、嬉しそうだった。
「「ありがとうございました!!‼」」
汗かく佐伯くんくんのバスケ姿は、やっぱりかっこよくて、とてもたくましかった。
何よりも、生き生きしていた。
本当によかった。
すごくいい試合だった。
試合が終わったあと、すぐ佐伯くんのもとへ駆け寄った。
「佐伯くんっ!!!おめでとうっ!!」
「……ああ、サンキュー」
「すごく、かっこよかったよ!!」
「……そっか」
「本当に、いい試合だったよ。ハラハラしたけど、やっぱり佐伯くんは強いね!!」
「……いや、オレひとりの力じゃ勝てなかったよ。アイツらがいたから、勝てたんだ」
「うん。本当におめでとうっ!!」
心の底から、本当に嬉しかった。
絶対勝つって言ってくれて、それを実現してくれたから。