【完結】クールな彼に恋してます!!〜無愛想なキミに夢中〜
佐伯くんが先に歩き出す。
「えっ、あっ待ってよ、佐伯くん!!」
急いで佐伯くんの後を追いかける。
「……早くしろ」
そう言って佐伯くんは、あたしの手をぎゅっと握ってくれた。
その手に少し力が込められていて、なんだかいつもより、逞しい気がした。
ーーーーーー…
「佐伯くん、重くない??」
「……べつに大丈夫」
宣言通り、佐伯くんは重い袋を持って歩いてくれている。
優しすぎて、ますます好きになっちゃうかも。