【完結】クールな彼に恋してます!!〜無愛想なキミに夢中〜
「あたしも帰ろうかな……」
あたしは昇降口で靴に履き替えると、そのまま駐輪場へと向かった。
そしてその時……。
"ダンッ!!ダンッ!!シュッ!!"
体育館からボールの音がした。
「なんだろう……」
あたしは体育館の中へと入った。
するとそこには……。
「……あっ」
ひとりでバスケに没頭する佐伯くんの姿が見えた。
……佐伯くん、バスケしてる。
あたしは思わず、佐伯くんの姿から目が離せなくなった。
バスケしてる時の佐伯くんは、まさに真剣そのもので、普段見せないような表情をしていた。
「……カッコイイ」
さっきとはまた違う、そんな表情だった。