【完結】クールな彼に恋してます!!〜無愛想なキミに夢中〜
佐伯くんのその姿は、まるで王子様。
カッコイイの一言しか出てこない。
「……なんでまたお前がいるわけ」
佐伯くんはあたしを見るなりまたそう言った。
やっぱり冷たい。
「えっ??えっとっ……たまたまここを通りかかったら、佐伯くんがバスケしてて。つい見いっちゃった」
「……へえ」
佐伯くんは汗ばんだ額をタオルで拭くと、壁に寄りかかるようにして座った。
そしてふとあたしを見る。
「……なっ、なにっ??」
ヤバイ……!!
佐伯くんがあたしを見てるっ!!
なんていうか、この時間が今すごく幸せ。
すごく嬉しくてたまらない。
「……べつに」