【完結】クールな彼に恋してます!!〜無愛想なキミに夢中〜
佐伯くんは水を全部飲み干した後、また立ち上がってバスケをはじめた。
「……ねぇ」
「うん。なに??」
「……まだ帰らないわけ??」
「えっ!?あっ……うん。帰るよ??」
「……そう」
「でっでも、もう少しだけ……ここにいたい。佐伯くんのそばに、いたい」
「……勝手にすれば」
「えっ??」
ウソッ……。
ここにいてもいいの??
ヤバイ……嬉しくて泣きそう。
だってだって、今日は"出てけ"とか、"帰れ"とか言わないし。
いつもの佐伯くんなら、必ずあたしに言うのに。
今日はなんか、ちょっと嬉しいかも。
幸せすぎて、今なら死ねるよ。
キュン死しちゃうかも。