【完結】クールな彼に恋してます!!〜無愛想なキミに夢中〜



あたしは佐伯くんの後を追いかけた。
体育館を出ると、外はもう真っ暗だった。



学校に残ってる生徒は数人で、ほとんどみんな帰っていってしまった。
だけど今、佐伯くんと歩くこの感じがたまらなく嬉しい。



「もうすっかり真っ暗になっちゃったねっ」



「……ああ」



「佐伯くん、今日自転車??」



「……そうだよ。お前もだろ??」



「うん。こんなに真っ暗な時に帰るのってなんか久しぶりかも」



「……夜道は暗くて危険だから、気を付けて帰れよ」



「えっ??あっ、うん。ありがとう……」



佐伯くんがあたしの心配してくれてる……。
ヤバイ。嬉しすぎて胸がドキドキする。



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