【完結】クールな彼に恋してます!!〜無愛想なキミに夢中〜
佐伯くんは優しい声でそう言ってくれた。
「……うんっ!!佐伯くんのおかげだよ。ありがとう!!」
あたしは佐伯くんに抱きついた。
「……くっつくな。離れろ」
でもすぐに引き離された。
「あたしほんとに嬉しい。頑張ってよかった!!」
「……よかったな」
「うんっ!!」
「……じゃあそろそろ、帰るか。もう遅いし」
「うんっ」
あたしたちは、体育館を出て駐輪場へと向かった。
こうしてふたりで歩いていると、ほんとに付き合ってるみたい。
……恋人じゃないけど、今の時間がすごく幸せ。
ずっとこのままがいいな。
「じゃあね、佐伯くん。今日はありがとう」