【完結】クールな彼に恋してます!!〜無愛想なキミに夢中〜
「……俺には最初から、インターハイなんてムリだったんだ」
「えっ??」
「……あんなことになってみんなに迷惑かけたし。俺のせいでインターハイに行けなかったんだ。……だから今さらインターハイなんて、夢見るもんじゃない」
「佐伯……くん」
やっぱり、佐伯くんの目は悲しかった。
すごく辛そうで、見ているあたしまで悲しくなる。
「……だからもう、バスケはしない。インターハイにも行かない」
佐伯くんはそう言うと、また歩き出した。
「佐伯くん……あたしね」
「……今度はなに」
「あたしもね、夢見てたことがあったんだ」
「……夢??」