REAL-リアル-


久しぶりの感覚




ゾクゾクッ


っと
中学のバスケをしていた頃が
蘇ってきた




何本でも入りそうだ!!


もっとパスくれっ


智に合図する






「キャー」


えっ

ふと
目線をずらすと



次のクラスが待っていた





「あっ」

俺の集中力が切れた



あーあ
今いいところだったのに


もう
入る気失せたわ



「三浦ー
入ったじゃん」


智が
ハイタッチを求めた





「おー」
うれしいんだけど


なんか
キャーキャー
騒がれるの嫌


しかも
女子の甲高い声



うるせぇえ



そんな中でバスケできないって・・・







「次のクラスきちゃったな
智、帰るか?」



「おう」



体育館を
立ち去ろうとしたら




桜が見えた


桜ちゃんが見えた



黒髪が
ポニーテールで結ばれてる

俺がポニーテール好きって
知ってるのか!?


そんなわけないか



でも
雰囲気が違くてまた
見とれてしまう


というより


懐かしい感じが
また心を駆け巡る
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