REAL-リアル-
「何の体育するの?」

智が甘い声で聴く





気持ち悪い

俺はすぐ隣にいるんだぞ!?





隣で
そんな声出すなよ


俺は
1歩2歩と遠ざかっていく







「跳び箱ー」
朱莉も甘えた声で返す





「はぁ」
この2人にはついて行けない





「「竜がため息ついた」」

くすくす笑ってる





「2人とも息がピッタリなようで」






「いえい」
2人でハイタッチしている




絶対
裏で

“せーの”

とか
合わせてるだろ




息があったら
俺は2人をほめないといけない




俺だけ
何か
悲しくないか?


こんな
バカップルに付き合わされて




「俺が出してあげる」

「ほんと!?ありがと」



なんか
話進んでるし





「一緒に運ぼう」
智からの提案



「あー
智は竜と運んで!」

「えーー」


なぜ俺!?
てか
微妙にその反応傷つくぞ





「あたし
純と運ぶから」



「純って?」
智にも俺にも?マークがつく




「純おいで」
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