REAL-リアル-
「あっごめん」



さっきスリーから決めた人があたしに謝る



「大丈夫です」

にっこりと笑う



もう慣れた
もう慣れたよ




なんで親はこんな名前を付けたんだろう




心のなかがモヤモヤする



「大丈夫?ほんとごめんね」

下をうつむいてたあたしを覗き込んだ


ドキッ

「えっ」


勢いで顔をあげた

「大丈夫です
慣れてますから」



いきなり顔を覗き込まれてびっくりした・・・



「純~運ぼう!」

「うん」


目の前にいる名前も分からない人に
一礼をして


朱莉のもとへ走っていく
< 39 / 70 >

この作品をシェア

pagetop