REAL-リアル-

「まってよ純
怒んないで・・・」




「早くいくよ!!」


フワッ

急に軽くなった


「あかりーなにやってんの・・・」


「あっ」

「あ?」


朱莉じゃなかった


目の前に
竜君がいた



やばっ・・・


あたし
初対面の人
ちょっと無理なんだけど・・・




「運ぶぞ!なにぼーっとしてんの」

「あっ うん」



あたしは
跳び箱を持っているのか分からなかった
それぐらい軽かった

力あるんだな
当たり前か

「純っていったけ?」

「うん」


怒られる?

「なんで嫌なの?」

えっ?


バスケ?

「スリー見たから・・・」



「えっ俺の?」

「うん」


「見たのかよ・・・」

あれ・・・?

「あんなきれいなシュート見たらさ
あたしのへたくそが目立っちゃう」



「俺より
智の方がうまいし」


「だったらなおさら行けないよ」

「なんでよっ俺だってへたくそだぞ!
だから大丈夫だよ。一緒にやろうぜバスケ」


「うん」
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