REAL-リアル-
学食を食べても
智の機嫌は全く直らない


「授業始まるぞ」
「おう」


話しかけてもだめだこりゃ
もう帰りなのに




「さとしー」
後ろから
智に抱き着く彼女

「朱莉!!
なんで電話出てくれなかったの・・・?」

「えっっ
電話?あっ気づかなかった・・・」

智のほっぺが膨れた

「ごめんね
智!一緒に帰ろう?」

「うん」



少し機嫌は治ったのかな




「智ー
日曜日どこで遊ぶの?」

「あっ
そうだ!朱莉さ純ちゃんの家どこだか分かる?」

「んー
知らない・・・
でもあたしたちと同じ方向だった気がする!」


「そうか!じゃあ〇〇体育館でいいかな」

「うん!純にメールしておくね」


メールを打ち始めた

「あああ!!」


「どうした朱莉!?」

「智!あそこに純がいる!
ナイス純!!」



後姿ですぐにわかってしまう




「おおお
なんて偶然だ
よしっ行こう!」

智も騒いでる




「じゅんー!」
朱莉も
走って桜ちゃんのもとへ行く



「・・・だよねぇ
うん!あたしも好きだよ!
今度会おうね!ふふふっ」

あいにく桜ちゃんは電話中だ・・・



近づくと聞こえる
電話中に漏れる声

えっ!?

桜ちゃんて彼氏いんの?
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