REAL-リアル-
「ひゃっ」


「あっ・・・ごめっ竜君・・・」
「ううん、大丈夫。嫌だった?」


ビックリして
手をよけてしまった


「ビックリしただけ」

「そっか」



ボールを渡してくれた
あたしの手は掴まずに
身振り手振りで教えてくれた



「純ちゃんちがくてー、もっとボールの端もって!」
「足開いて、ちゃんと曲げて跳んで!」



久しぶりのバスケ


竜君がバスケ部の先輩に見える



「やっぱり・・・慣れないよ」
いくらシュートを打っても届かない

ボールが違うから力の入れ具合が分からない



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