REAL-リアル-
「じゃあ始めるよ」

「うん」
「最初は純ちゃんからね」


あたしだって負けない

なめられちゃいかんよ



一応
4番ですから!

でしたから!!




「本気だよ?」
竜君に尋ねる


「もちろん」



「ふふっ」



ドリブルを
ついてみる


竜君はついてくる


当たり前か
抜くに抜けない



「あっ」

竜君の手にボールがくっつくみたいに・・・



いつの間にか
あたしの手からボールは無くなっていた


竜君が勝ち誇ったような顔をしている


「純ちゃん?」

「へ?」


「それでも本気ですかー?」


うわー
なんの!これから!




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