小悪魔がーる。
「タクううぅぅ、もう立ち直れない」
グスングスン言うあたしの背中をさすりながらタクは言う。
『はいはい、もうお前の世話は慣れたもんだよ』
いつもそう。
こうやってタクはあたしを受け入れてくれる。
「ありがと、大好き」
そしてタクは慰めとしてあたしを抱いてくれる。
それはもう優しく、優しく。
なんで付き合わないの?ってよく聞かれるけど、
そんな関係ではない。とでも言っておこうかな。
本当は怖いだけ。
タクを失うのが怖いだけ。