〈短編〉僕は奴らを赦さない
どぉやら逆行したようです……。
突然ですが僕はイジメられてます。

信じてくれたのは満だけだった。

味方が一人でも
居てくれて嬉しかった。

だけど、僕の
心は限界だったらしい……

イジメが始まって
一ヶ月が経とうとしてた
ある日の朝リビングに行くと
母さんが有り得ないことを言った。

「おはよう恵。

早くしないと入学式に遅れるわよ」

ぇ?入学式?

僕は急いで部屋に戻り
カレンダーを見てビックリした。

二年前に戻ってる……


でも記憶は二年後のものだ。

これはチャンスなのかもしれない!!

いきなり部屋に戻った僕が
不思議だったのか、
母さんが階下から
「どぉしたの?」
と訊いてきた。

「何でもない」
と答えて階段を降りて
リビングに戻った。

「本当にどぉしたの?」

尚も訊いて来る
母さんに嘘をついた。

「何か、高校生になったって
実感が湧かなくて
確かめたかったんだよ」

ごめん……

心の中で謝った

「変な子ねぇ」

そぉ言って笑った。

折角入学式まで
戻ったんだか楽しまなきゃ損だ。

気をつけてる点は
三年生の二学期。


頼成が転校して来た
一週間後……


あの日からイジメられるようになった。

大丈夫、これは
神様がくれたチャンス!!

二年後に同じ過ちを
犯さないようにすればいい

でも変な感じだなぁ
まだ、満とも
出会ってないなんて。
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