〈短編〉僕は奴らを赦さない

あの時の話しをしましょう……。

この頃は皆仲良しだった。

二年の頃もまぁ普通で
一変したのは
三年の二学期
頼成が転校して来たことが
きっかけとなった。

小説でよくある
呼び出し→文句を言う→
制服を自分で切り裂き→
「ｷｬｰ｣と叫び→人が来る
からのｲｼﾞﾒ の始まりである。

ﾃﾝﾌﾟﾚすぎて 内心大笑いしたなぁ(笑)

その類の小説は
沢山読んで来たけど、
まさか、実際
やる奴が居るとは
思いもしなかったし
自分がやられるとかねぇ?(笑)

しかも、これまた
ﾃﾌﾟﾚ通りで親友の満しか
信じてくれなかった。

此処は小説の中じゃなく
現実だってぇの!!

ﾏｼﾞ有り得ない……

これは神様がくれたﾁｬﾝｽだ。

頼成が転校して来るのが
必然だとしてもその後のことは
幾らだって回避出来たはずだ。

あの時は突然で
何の対処も対応も出来なかったから
今回は絶対に阻止する!!