スーツを着た悪魔【完結】
「変になるって……」
可愛らしいことを言うまゆに、喉を鳴らしながら深青はうめく。
今こそ人間として、男として、理性が試されている時間はないだろうなと思いながら、顔を寄せる。
「じゃあもっと触ったらどうなるか、知ってるか?」
「もっとって……?」
深青は無言で、まゆのパジャマのズボンの中へと手のひらをすべり込ませる。
「あ、やだ、」
一気に強い混乱が押し寄せてきたまゆはビクッと体を揺らしたが、深青の美しい指は、すでにまゆの下着の上を執拗になぞり始めていた。
「――気持ち悪い?」
そうじゃないのは彼女の反応からわかっていた。
一瞬息を止めてはいたが、深青の愛撫にすぐに息を漏らし始め、かすかに腰を浮かせ震えている。
深青はまゆをさらに腕の中に抱き寄せると、そのまま下着をずらし、体の柔らかい場所に指をすべり込ませた。