スーツを着た悪魔【完結】
「あっ……!」
体が跳ねる。
咄嗟に深青の体にぴったりと添ったシャツをつかむと、
「まゆ……大丈夫だ。初めてだろ?」
「ん……っ」
「痛いことはしない……」
なだめるように指を動かし、主張し始めたそこを、優しく抑える。
しかももう一方の手は、パジャマの上からまゆの胸の先をまたこすり始めたものだから
「あっ、深青、」
まゆはビクビクと太ももを震わせながら、深青から一方的に与えられる快感に涙していた。
「イヤ? それとも泣くほど気持ちいい?」
「やだ、そんなこと、聞かない、でっ……」
「俺はそれが知りたいんだけど……」
「ばか、いじわる……」
わかっているくせに、どうしてそんなことを言わせようとするんだろう。
まゆは羞恥に顔を染めながら、いやいやと首を横に振る。