スーツを着た悪魔【完結】
深青はなんだか泣きたい気持ちになりながら、まゆの顔を覗き込む。
「まゆ……前みたいに、止められない……」
「うん……」
まゆは薄明りの下でもわかるくらい、顔を真っ赤にしていた。
「やめないで……私、深青と……一つになりたい……」
――――……
もし倒れても、まゆの背中が痛くならないように、枕をあるだけ並べた。
そして、深青はまゆの正面に腰を下ろし、彼女の手を引き寄せ、あぐらをかいた自分の上に座らせる。
コットンのワンピースタイプのパジャマの上から、まゆの胸に両手で触れた。
ゆっくりと形をたしかめるように指を動かし、存在を主張し始めるそこを、両手の親指で優しく撫でる。
「あっ……」
恥ずかしそうに声を漏らすまゆ。
「あ、やだ、深青、変な声、出ちゃうから、いや、」
「お前……俺をどれだけ興奮させるつもり?」