スーツを着た悪魔【完結】
「もう、」
「もう?」
まゆの欲望を肌で知り、深青の声がかすれた。
「お、お願い……」
まゆが手を伸ばすと、深青はフッと笑って、その手を取り、手の甲にキスを落とす。
「辛かったら、言えよ?」
「うん……」
止められないかもしれないと言いながら、深青はこれだけ自分に尽くしてくれた。
そして私の体は正直に、彼が欲しいと叫んでいる。
不思議ね。こんなことしたことないのに、どこが受けれたいって言ってるか、手に取るようにわかるの。
うなずきはしたが、どれだけ辛くても途中で止めてもらうつもりはなかった。
そして深青はまゆのひざを割り、ほんの少しずつまゆの中へと入ってくる。
途中苦しいところはあったけれど、辛抱強く深青が進めてくれたおかげで、どうにか全てを受け入れることが出来た。