夢の欠片
買い物を済ませて、またさっきの花壇の場所に戻ると、さらに陽射しは強くなって襲ってきた。
どこか涼しいところはないかとキョロキョロ見回してみたけれど、木陰になるような場所はどこにもなかった。
仕方なくレジ袋の中から、冷たいミルクティーを取り出して一気に喉を潤す。
サンドイッチを食べ始めると、お腹が空いていただけにあっという間にたいらげてしまった。
お腹も満たされて一息つきながら、ぼんやりとマンションの入口を見る。
すると幼稚園くらいの女の子とお母さんが、マンションから出てくるのが見えた。
女の子は嬉しそうにパタパタとお母さんの前を先に走りながら、どんどん私のいる花壇まで近づいてくる。
――危ない!!
そう思った時には、すでに女の子は私の目の前で派手に転んでいた。
慌てて駆け寄ると、女の子を抱き起こして洋服についた汚れをパンパンとはたいてあげる。
見ると女の子の膝からは少しだけ血が滲んでいた。
「大丈夫?」
そう問いかけると、知らない人に声をかけられてビックリしたのか、泣きたいのも忘れてキョトンとしている。
どこか涼しいところはないかとキョロキョロ見回してみたけれど、木陰になるような場所はどこにもなかった。
仕方なくレジ袋の中から、冷たいミルクティーを取り出して一気に喉を潤す。
サンドイッチを食べ始めると、お腹が空いていただけにあっという間にたいらげてしまった。
お腹も満たされて一息つきながら、ぼんやりとマンションの入口を見る。
すると幼稚園くらいの女の子とお母さんが、マンションから出てくるのが見えた。
女の子は嬉しそうにパタパタとお母さんの前を先に走りながら、どんどん私のいる花壇まで近づいてくる。
――危ない!!
そう思った時には、すでに女の子は私の目の前で派手に転んでいた。
慌てて駆け寄ると、女の子を抱き起こして洋服についた汚れをパンパンとはたいてあげる。
見ると女の子の膝からは少しだけ血が滲んでいた。
「大丈夫?」
そう問いかけると、知らない人に声をかけられてビックリしたのか、泣きたいのも忘れてキョトンとしている。