夢の欠片
「ひな?俺を探しに来てくれてほんとに嬉しかったよ
ずっと気になってたんだ……
最後にいつでも遊びに来ていいからなんて言ったけど、まだ6歳だったひながそんなこと出来るわけがないのにってすごく後悔したんだ
ひなは覚えてるかな?」
その時のことを思い出して、そう辛そうに話す健だったけど、私はそのことを覚えてくれてただけで嬉しかった。
「うん……覚えてる
何度も健のところに行こうと思って、家を飛び出したこともあったな……
お母さんに見つかっては怒られて……
だけどそのうちに、私は健の家がどこにあるのかも、どうやって行ったら辿り着くのかもわからないことに気づいて、それからはもう勝手に家を飛び出すことはなかったけどね?」
健を責めるつもりなんかこれっぽっちもなくて、ただあの頃を思い出してそう話しただけなのに、健はますます悲しそうな顔をして私を見る。
「そうだったのか……
ごめんな?ひな……
無責任なこと言ったって反省してる……」
私は慌ててそれを否定して、そうじゃないことを伝えた。
「違う違う!そういう意味で言ったんじゃないよ?
私は会いに来て受け入れてくれた時点で、健にはすごく感謝してるし、その時のこと覚えててくれただけで嬉しかったんだから」
ずっと気になってたんだ……
最後にいつでも遊びに来ていいからなんて言ったけど、まだ6歳だったひながそんなこと出来るわけがないのにってすごく後悔したんだ
ひなは覚えてるかな?」
その時のことを思い出して、そう辛そうに話す健だったけど、私はそのことを覚えてくれてただけで嬉しかった。
「うん……覚えてる
何度も健のところに行こうと思って、家を飛び出したこともあったな……
お母さんに見つかっては怒られて……
だけどそのうちに、私は健の家がどこにあるのかも、どうやって行ったら辿り着くのかもわからないことに気づいて、それからはもう勝手に家を飛び出すことはなかったけどね?」
健を責めるつもりなんかこれっぽっちもなくて、ただあの頃を思い出してそう話しただけなのに、健はますます悲しそうな顔をして私を見る。
「そうだったのか……
ごめんな?ひな……
無責任なこと言ったって反省してる……」
私は慌ててそれを否定して、そうじゃないことを伝えた。
「違う違う!そういう意味で言ったんじゃないよ?
私は会いに来て受け入れてくれた時点で、健にはすごく感謝してるし、その時のこと覚えててくれただけで嬉しかったんだから」