夢の欠片
私は母が嫌いだ。
小さい頃からまともに家にいたためしがない。
食事や洗濯、掃除なんかの家事は人並みにやっているのかもしれないけど、一緒に食事をしたり話をしたりした記憶は、いつが最後だったのか思い出せないくらいだ。
それに、母は人に頼らないと生きてはいけない。
……特に男に。
その男の機嫌をとるためなら、娘も使うし、切り捨てもする。
それが母親に抱いている印象だった。
母一人、子一人……
女手一つで介護の仕事をしながら私を育ててくれた……とか言うと聞こえはいいけど……
自分の都合で男をコロコロ変えて、そのたびに引っ越ししたり、名字が変わったり。
もう、うんざりだ。
いつも自分が被害者みたいな顔をして、今だって私がこうなったのを、周りのせいにしてる。
決して自分のせいだとは思わない。
小さい頃からまともに家にいたためしがない。
食事や洗濯、掃除なんかの家事は人並みにやっているのかもしれないけど、一緒に食事をしたり話をしたりした記憶は、いつが最後だったのか思い出せないくらいだ。
それに、母は人に頼らないと生きてはいけない。
……特に男に。
その男の機嫌をとるためなら、娘も使うし、切り捨てもする。
それが母親に抱いている印象だった。
母一人、子一人……
女手一つで介護の仕事をしながら私を育ててくれた……とか言うと聞こえはいいけど……
自分の都合で男をコロコロ変えて、そのたびに引っ越ししたり、名字が変わったり。
もう、うんざりだ。
いつも自分が被害者みたいな顔をして、今だって私がこうなったのを、周りのせいにしてる。
決して自分のせいだとは思わない。