夢の欠片
三年になってクラス替えがあり、また新しいクラスと担任に慣れるかどうか不安だった。
だけどクラスメイトはすでに私の素行が悪かったことを知っているらしく、二年の時と同様に誰も関わってくる生徒なんかいない。
おかげで私は引き続き誰にも邪魔されない最高の空間と時間を手に入れていた。
担任は一年も二年も、ヒステリックでおせっかいな女の担任だったけれど、三年になってからは初めて男の先生が受け持ってくれることになった。
40前後で妻子もあるらしいこの担任は、ヒステリックでもおせっかいでもなく、余計なことは聞かないし、言わない。
きっと校長先生が、私のためにわざわざそういう気質の先生を選んでくれたに違いない……と思っていた。
「全科目平均点以上だぞ?
成績も上がってんじゃないか?」
そう言いながら、また大量の資料の中から、私の通知表をガサゴソと探している。
可笑しくなって私は思わず担任に突っ込んだ。
「先生、ちょっとは整理したらどうなんですか?」
「ん?う~ん、そうだよなぁ、わかってんだけど忙しくてな?
と、あったこれこれ!」
だけどクラスメイトはすでに私の素行が悪かったことを知っているらしく、二年の時と同様に誰も関わってくる生徒なんかいない。
おかげで私は引き続き誰にも邪魔されない最高の空間と時間を手に入れていた。
担任は一年も二年も、ヒステリックでおせっかいな女の担任だったけれど、三年になってからは初めて男の先生が受け持ってくれることになった。
40前後で妻子もあるらしいこの担任は、ヒステリックでもおせっかいでもなく、余計なことは聞かないし、言わない。
きっと校長先生が、私のためにわざわざそういう気質の先生を選んでくれたに違いない……と思っていた。
「全科目平均点以上だぞ?
成績も上がってんじゃないか?」
そう言いながら、また大量の資料の中から、私の通知表をガサゴソと探している。
可笑しくなって私は思わず担任に突っ込んだ。
「先生、ちょっとは整理したらどうなんですか?」
「ん?う~ん、そうだよなぁ、わかってんだけど忙しくてな?
と、あったこれこれ!」