夢の欠片
「まあ……それは気持ち悪いね?

私は背がデカイからチカンとかにもあんまり合わないからなぁ

それぞれ悩みがあるもんだね?

でもそれだけじゃなくて、ひなは女の私から見ても可愛いと思うし、守ってあげたい感じするよ?

まあ実際は私よりよっぽどしっかりしてるんだけどさ?」


ペロッと舌を出しながら、萌ちゃんはクスッと笑う。


「ありがとう

私が男なら萌ちゃんを彼女にしたいけどね?」


そう言って萌ちゃんの顔を見ると、思わず一緒に吹き出した。


「うちらで誉めあっててもしょうがないよね?

お互い、気になる彼にそう思ってもらえるといいね?」


「ほんとほんと!

でも萌ちゃんなら大丈夫だよ

うまくいくと思うよ?」


頑張って?とエールを送ると、萌ちゃんの足が急にピタッと止まった。


不思議に思って彼女を見上げると、どこかをじっと見ている。


私はその視線の先を追ってみた。


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