夢の欠片
「おい、ひな……
どした?やっぱりけんかしちゃったのか?」
翔吾がそう優しく聞いてくれたけど、私の口から萌ちゃんの気持ちを伝えるわけにはいかない。
「うん……そうなんだ……
ちょっとけんかしちゃって……」
「明日、学校で会ったらちゃんと謝れよ?
せっかく出来た友達だもんな?」
事情を知らない翔吾はそう言って、私に優しく微笑んだ。
翔吾がモテるからいけないんだからね!
そう言いたいのを我慢して、私は素直なふりをして頷いた。
明日……どんな顔で萌ちゃんに会ったらいいんだろう?
翔吾の言うとおり、謝ればいいのかな?
だけど、何を謝ればいいんだろう?
たまたま萌ちゃんの好きな人が私の好きな人だったってこと?
そんなこと謝ったら萌ちゃんをもっと傷つけるかもしれない。
「大丈夫だよ
ちゃんと話し合えばわかってくれるさ
ひなが友達になった子なんだから、いい子に決まってる」
翔吾の言葉がスーッと染み込んでくる。
そうだ、私が友達になった子なんだから、きっと大丈夫。
少しだけ心が軽くなったような気がして、私は翔吾に心の中で「ありがとう」と呟いた。
どした?やっぱりけんかしちゃったのか?」
翔吾がそう優しく聞いてくれたけど、私の口から萌ちゃんの気持ちを伝えるわけにはいかない。
「うん……そうなんだ……
ちょっとけんかしちゃって……」
「明日、学校で会ったらちゃんと謝れよ?
せっかく出来た友達だもんな?」
事情を知らない翔吾はそう言って、私に優しく微笑んだ。
翔吾がモテるからいけないんだからね!
そう言いたいのを我慢して、私は素直なふりをして頷いた。
明日……どんな顔で萌ちゃんに会ったらいいんだろう?
翔吾の言うとおり、謝ればいいのかな?
だけど、何を謝ればいいんだろう?
たまたま萌ちゃんの好きな人が私の好きな人だったってこと?
そんなこと謝ったら萌ちゃんをもっと傷つけるかもしれない。
「大丈夫だよ
ちゃんと話し合えばわかってくれるさ
ひなが友達になった子なんだから、いい子に決まってる」
翔吾の言葉がスーッと染み込んでくる。
そうだ、私が友達になった子なんだから、きっと大丈夫。
少しだけ心が軽くなったような気がして、私は翔吾に心の中で「ありがとう」と呟いた。