夢の欠片
本当はペアリングとかにしたかったけれど、それは翔吾から貰うものだって萌ちゃんが譲らなかったから諦めた。
それに付き合ってもいないのに、リングは引かれるよって……
焼き肉に連れていってくれた時にお会計でポケットから出した財布が、とてもくたびれてたのを思い出して、それに決定した。
萌ちゃんと一緒にそれを買いに行き、ついでに私の下着も選んでもらった。
一緒に暮らしてた時に翔吾に言われた言葉を思い出しながら、なるべく色っぽいものを選びたかったのだけれど、萌ちゃんに初めてなんだから絶対白がいいと押しきられてしまった。
何もないかもしれないけど、準備しとくに越したことはない。
白のレースの下着を身につけて、プレゼントも忘れずに鞄に入れた。
翔吾にはメールで今日行くことを知らせていたけど、仕事で遅くなるから6時半ごろ来るようにと指定されていた。
駅前でケーキも買って翔吾の家に向かう。
本人は自分の誕生日を覚えているんだろうか?
サプライズになればそれはそれでいいかもしれない。
歩いていると濃い緑をつけた木々の匂いや、アスファルトの湿った匂いがしてくる。
夏の匂いは翔吾と初めて出会った頃を思い出した。
それに付き合ってもいないのに、リングは引かれるよって……
焼き肉に連れていってくれた時にお会計でポケットから出した財布が、とてもくたびれてたのを思い出して、それに決定した。
萌ちゃんと一緒にそれを買いに行き、ついでに私の下着も選んでもらった。
一緒に暮らしてた時に翔吾に言われた言葉を思い出しながら、なるべく色っぽいものを選びたかったのだけれど、萌ちゃんに初めてなんだから絶対白がいいと押しきられてしまった。
何もないかもしれないけど、準備しとくに越したことはない。
白のレースの下着を身につけて、プレゼントも忘れずに鞄に入れた。
翔吾にはメールで今日行くことを知らせていたけど、仕事で遅くなるから6時半ごろ来るようにと指定されていた。
駅前でケーキも買って翔吾の家に向かう。
本人は自分の誕生日を覚えているんだろうか?
サプライズになればそれはそれでいいかもしれない。
歩いていると濃い緑をつけた木々の匂いや、アスファルトの湿った匂いがしてくる。
夏の匂いは翔吾と初めて出会った頃を思い出した。