夢の欠片
何してんだろう……私……
パッと立ち上がってケーキを冷蔵庫に入れる。
それから翔吾の方を何気なく振り返ると、有り得ないことに、彼は起き上がって私を見ていた。
――えっ!?
まさか……
さっきの気付いてるんじゃ……
顔を強張らせて固まっていると、翔吾が眠そうな声でゆっくりと口を開いた。
「ひな……来てたんだ……
悪ぃ、俺、寝ちゃったみたいだな?」
ウーンと伸びをして大きな欠伸をする翔吾を見ながら、私は気付かれてなかったんだとホッとする。
「う……うん
あのね?ケーキ買ってきたよ?」
「ケーキ?珍しいな
ひなが何か買ってくるなんて」
やっぱり翔吾は自分の誕生日を忘れてるみたいだ。
「翔吾!二十歳の誕生日おめでとう!」
サプライズになったことが嬉しくて、少しテンション高めに言ってみる。
翔吾は驚いたような顔で私を見たあと、くしゃりと表情を崩した。
「そっか……忘れてた
今日14日だっけ?
だから会いたいって言ってきたのか……
フッ……ありがとな、ひな」
照れたようにそう言われて、私はまた嬉しくなる。
急いで鞄からプレゼントを取り出すと、翔吾に近づいていく。
目の前まで来ると、座ってる翔吾の目線に合わせてしゃがみこんだ。
パッと立ち上がってケーキを冷蔵庫に入れる。
それから翔吾の方を何気なく振り返ると、有り得ないことに、彼は起き上がって私を見ていた。
――えっ!?
まさか……
さっきの気付いてるんじゃ……
顔を強張らせて固まっていると、翔吾が眠そうな声でゆっくりと口を開いた。
「ひな……来てたんだ……
悪ぃ、俺、寝ちゃったみたいだな?」
ウーンと伸びをして大きな欠伸をする翔吾を見ながら、私は気付かれてなかったんだとホッとする。
「う……うん
あのね?ケーキ買ってきたよ?」
「ケーキ?珍しいな
ひなが何か買ってくるなんて」
やっぱり翔吾は自分の誕生日を忘れてるみたいだ。
「翔吾!二十歳の誕生日おめでとう!」
サプライズになったことが嬉しくて、少しテンション高めに言ってみる。
翔吾は驚いたような顔で私を見たあと、くしゃりと表情を崩した。
「そっか……忘れてた
今日14日だっけ?
だから会いたいって言ってきたのか……
フッ……ありがとな、ひな」
照れたようにそう言われて、私はまた嬉しくなる。
急いで鞄からプレゼントを取り出すと、翔吾に近づいていく。
目の前まで来ると、座ってる翔吾の目線に合わせてしゃがみこんだ。