夢の欠片
「ふぇ……ふぇ~ん……」
「ん?どしたの?
お腹空いた?
ちょっと待ってね?」
抱き上げて機嫌が良くなったと思ったら、また泣き出しそうになった我が子に、私は自分の乳首をくわえさせた。
やっぱりお腹が空いていたみたい、良く飲んでる……
勢いよく母乳を飲む姿が愛しく感じられて、私は今、とても幸せだった。
母のおかげで結婚式が出来たことも……
たくさんの人に祝福してもらえたことも……
自分が幸せであることを証明しているかのような大切な思い出だ。
結婚式をするに当たって、私は母にあることをお願いした。
それは招待客のリストに、中田の父や健を入れてほしいということだった。
あの夏の日に二人の父に会いに行ったことを、このタイミングで母に全て話したのだ。
中田の父が再婚したことも……
健が復縁して子供二人に恵まれていることも……
そして二人が母のことをとても心配していたことも……
母は黙ってじっと話を聞いていたけれど、時々小さく息を吐きながら、それぞれの父に思いを馳せてるようだった。
全てを話し終わった時、母がゆっくり口を開いた。
「ん?どしたの?
お腹空いた?
ちょっと待ってね?」
抱き上げて機嫌が良くなったと思ったら、また泣き出しそうになった我が子に、私は自分の乳首をくわえさせた。
やっぱりお腹が空いていたみたい、良く飲んでる……
勢いよく母乳を飲む姿が愛しく感じられて、私は今、とても幸せだった。
母のおかげで結婚式が出来たことも……
たくさんの人に祝福してもらえたことも……
自分が幸せであることを証明しているかのような大切な思い出だ。
結婚式をするに当たって、私は母にあることをお願いした。
それは招待客のリストに、中田の父や健を入れてほしいということだった。
あの夏の日に二人の父に会いに行ったことを、このタイミングで母に全て話したのだ。
中田の父が再婚したことも……
健が復縁して子供二人に恵まれていることも……
そして二人が母のことをとても心配していたことも……
母は黙ってじっと話を聞いていたけれど、時々小さく息を吐きながら、それぞれの父に思いを馳せてるようだった。
全てを話し終わった時、母がゆっくり口を開いた。