夢の欠片
中2であること。
家を飛び出してきたこと。
学校には、行ってないこと。
素直に質問に答えていた私に、補導員の一人が、連絡先を聞いてきた。
親に連絡するのだと言う。
私はどうしても母になんか迎えにきてほしくなかった。
だから連絡先を教えるのを拒否する。
しばらく困ったように私を説得していた補導員が、今度は実力行使に出た。
私の鞄の中身を漁り始めたのだ。
阻止しようにも、もう一人の補導員に肩を掴まれて身動きがとれない。
鞄から携帯電話を見つけたらしい補導員は、その中から自宅の番号を見つけ出したようだった。
「悪いけど親御さんに連絡とらせてもらうわね?」
私の許可なんか何も取らずに、彼女はどんどん電話し始める。
しばらくして母が出たのか、何回か会話のやり取りをすると、電話を切って私に向き直った。
「これからお母さんが迎えに来るそうだから、大人しく待ってなさい?」
家を飛び出してきたこと。
学校には、行ってないこと。
素直に質問に答えていた私に、補導員の一人が、連絡先を聞いてきた。
親に連絡するのだと言う。
私はどうしても母になんか迎えにきてほしくなかった。
だから連絡先を教えるのを拒否する。
しばらく困ったように私を説得していた補導員が、今度は実力行使に出た。
私の鞄の中身を漁り始めたのだ。
阻止しようにも、もう一人の補導員に肩を掴まれて身動きがとれない。
鞄から携帯電話を見つけたらしい補導員は、その中から自宅の番号を見つけ出したようだった。
「悪いけど親御さんに連絡とらせてもらうわね?」
私の許可なんか何も取らずに、彼女はどんどん電話し始める。
しばらくして母が出たのか、何回か会話のやり取りをすると、電話を切って私に向き直った。
「これからお母さんが迎えに来るそうだから、大人しく待ってなさい?」