夢の欠片
「君は干渉されたくないと思ってる

今は都合がいいことに誰にも干渉されることなく学校で過ごすことが出来てるわけだ

何故なのかはわからないけど、君はそういう環境だからこそ学校に来ることが苦にならなくなった

むしろ……居心地がいいとさえ感じてる

違うかな?」


言いたかったことを一つ残らず言い当てられて、私は目を真ん丸にしながら、校長の顔を穴が空くほど見つめた。


そんな私に校長はにっこり笑って満足そうな顔をする。


「当たり……みたいだね?

やっぱり思った通りだ

だけど君は何故か急に学校に来るようになった

たまたま自分にとって都合が良かったから、休むことなく来てくれてたんだと思うけど……

何か君の周りに変化でもあったのかな?」


驚いた。そんなことまでわかっちゃうなんて……


自分の内面にある思いを全部見透かされているように感じて、だんだん恐くなってくる。


「別に……そんなんじゃないです」


だから顔を背けて、ぶっきらぼうにそう言った。


表情を読み取られたくなかったから……


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