夢の欠片
「……翔吾?

さっきいろいろあって、みんな今は来てないって言ってたけど……

なにが、あったの?」


さっきからずっと疑問に思っていたことを、翔吾に思いきって聞いてみた。


翔吾の態度から、それが良くないことだってことだけはわかる。


聞くのは怖かったけど、自分の大事な仲間に何かあったなら、知らないままなのは嫌だと思った。


翔吾は閉じていた目をそっと開けて、顔だけを私の方にそっと向ける。


その顔はすごく悲しそうで、どうしていいのかわからなかったけど、そのままジッと翔吾が話してくれるのを待った。


しばらく黙ったまま考えこむように俯いた翔吾は、突然「はぁ……」と大きくため息をついて、ようやく顔を上げる。


そして私の顔を見ながら、ゆっくりと……決心したかのように口を開いた。



















「美樹が……死んだんだ……」


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