もう、ひとりにしない。
受け取ったオレンジジュースは絞りたてで幾分酸味が強く、疲れた体に刺激を与える。

ほうぅ、とためいきが漏れる。

すると、階段から騒々しい声が聞こえてきた。

「エリー!いるの!?」

この、キャンキャン声はキャサリーン。

「おかえりなさい、エリー。」

興奮を抑えながらの声はスーザン。

この子達はターナー家の年子の姉妹だ。

スーザンが姉、キャサリーンが妹だ。
< 10 / 163 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop