もう、ひとりにしない。






「何なのよ!?あんっの偉そうな態度は!?もう、信じらんない!きいぃ~~~~!!!」

そう言いながらその場で地団駄を踏んでいると、傍で誰かが笑っていた。

今までの醜態を思い起こしてはっとして、慌ててそちらを見てみれば、、、、、。

今の男よりさらに背の高いダークブラウンの髪の男がおなかを抱えて今にも笑いだしそうなところを懸命に堪えているところだった。



「、、、、、あの、何か御用でしょうか?」

自分でも呆れてしまう出来事だったのだから、笑われたって仕方ない、と思いつつもあなたちょっと笑いすぎじゃありませんの?と言いたいところだった。

その人は、あたしの顔を見て考えていることがわかったのか、

「いや、ごめん。笑うつもりはさらさらなかったんだけど、見事にしてやられたって、かんじで。久しぶりにあいつにこてんぱんにされた人見ちゃって、何かつぼに入ったっていうか、すかっとしたっていうか、、、。」



「、、、、、あなた、何が言いたいの?」

あたしの顔色が最後のあたりで決定的に変わったのを見て、

「いや!す、す、すまない!!こんなこと言うつもりじゃなかったんだけど、つい口がすべって!って!あわわわわ、、、、、!」

自分で地雷を踏んでどうするのよ、、、。

自分から振ってきたくせに。

と、こちらも呆れ気味に彼を見る。




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