もう、ひとりにしない。





彼はそのままヒューがいるところへ行ってしまったが、残されたあたしたちは皆口々に、

「なに、あいつ。」

「結構イケメンじゃん、とか思ったけど中身最悪そ。」

「あいつには近寄らないほうがいいかもね。」

と小声で言い合っていた。



言い逃げしたあの言葉はあたしに言ったのだということはわかっていた。

確かに、入り口を塞ぐ様におしゃべりをしていたことは悪かった、とは思った。


、、、、、けど、いちいちが気に障る。




始業のベルが鳴り、学生は適当に座り始め、それと同時に教授が入って来た。

「やあ、みんな。ここはクラスAで俺はその担任だ。ドナルド・マッカーソン。専攻はウィルス専門学だ。インフルエンザにでもなったときは俺のところへ来い。さて、ここではすべての授業をグループで行ってもらう。全部で5つのグループに分かれてもらうからな。」

そう、教授から自己紹介と説明を受けて、配られたプリントを見て愕然とした。





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