もう、ひとりにしない。
二人とも父親譲りのダークブロンドの髪を持ち、顔立ちは母親に似てとても優雅だ。

ただ違うのは、身長と、瞳の色だけだった。

スーザンは灰青色の瞳なのに対し、キャサリーンは鳶色の瞳を持っていた。

性格もこれまた正反対で、いつも落ち着いていて理知的、かつ毒舌なのはスージー、世界が自分中心にまわっていると思っているんじゃないかと言うほどのパワーがあって、マシンガン・トークを披露するのはキャシー。

これだけ、性格が違い過ぎれば喧嘩も絶えないのだが、でも年子の姉妹がもつ不思議な連帯感が何かにつけ見え隠れする。

まだ、ティーンエイジャーの高校生だ。

毎日いろんなことがあって泣いたり、笑ったりしているんだろう。

この二人を見ていると不思議と元気が出てくる。
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