もう、ひとりにしない。





ヒューが帰ってきて、いくつかのプリントを渡される。

「今日は講義は一切ない。このプリントにいろいろ書いてあるからよく読んできてくれ。テキストの販売を体育館でしているから、必ず買って帰るように。それと、明日から講義が始まるから必要なものを揃えておいてくれ。じゃあな。」

そう言ってうちのグループは解散となった。

「あ、ヒュー、どこに行くの?」

と聞くと、

「あ、ああ。これからテキストを買いに行くけど、、、、エリーヌ、一緒に行くか?」

その言葉に嬉しくなり、

「いいんですか?」

と聞けば笑って答えてくれた。

けれど、傍にいたソニーは、

「そんな奴、放っておいて行こうぜ。」

と見向きもしない。

早速、嫌われてしまったようだ。

「小学生みたいだから、放っておけないだろ?」

何だか庇われてるのか貶されているのかわからず、複雑な心境だ。

それでも、新しいあたしの仲間と仲良くやっていこうと思った。





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