もう、ひとりにしない。

「え?嘘でしょう?ママ、あたし達にバスで帰れっていうの?」

とキャサリーンが喚く。

「仕方ないでしょう?このあいだバッテリーをあげてしまって、ガレージに車を持っていってしまった人は誰だったかしら?」

そう、冷ややかにママはキャシーを見た。

「ケイトよね。」

と辛辣にスージーが言ってのけた。

必死に弁解の言葉を探している感じが伺えたけれど、あえて口を挟むことはしなかった。
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