もう、ひとりにしない。
起こってしまったことは、もはや仕方のないことで、これから自分がどうするかでみんなの見る目も変わってくるはずだ。
泣いてるときじゃない。
これからをどうするか考えなくちゃ。
でも、ソニーの言っていたことはいちいちが正しくて、簡単に打ちのめされてしまった。
でもだからって、簡単には負けない。
見返してやりたい。
そういえば、今までのあたしのやる気のなさをずっと諌めてくれていたのは、実はソニー、一人きりだった。
そこまで考えたとき、走っていた足が止まる。
「あたしをずっと見ていてくれた?」
ふと、目線の先に構内バスが見えて慌てて走って乗り込んだ。
駆け込み乗車さながらに乗り込んで、上がった息を整えた。
整えながら、思い浮かんだのはさっきのこと。
、、、、、まさか、ね。
偶然が重なってるだけだよ、きっと。
お調子者もいいところじゃない。
ありえないよ、そう思い直して空いている席に座って窓から見える景色を見た。