もう、ひとりにしない。






ホステルへ入館する前にIDカードを提示する必要があり、かばんをごそごそと漁りだした。

更に漁る。




「ない、、、、、。」




朝、出掛ける時に持参したカードがない。

なんで!?

慌てて事務員にカードを紛失したことを告げると、ボードを片手に奥からやって来て、紛失届に記入しろと言ってきた。

名前は?と、聞かれ、告げると、

「エリーヌ・ヴィコントさんね。、、、、あ、そういえば。」

と再び奥へ行ったかと思えばすぐに、

「あったわよ。」

そう言いながら手に持っていたカードを渡してくれた。

それを見た瞬間、小躍りしてしまうくらい喜んでしまった。





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