もう、ひとりにしない。






「ありがとうごさいます!でも、これ、どなたが届けてくださったのでしょうか?」

と事務員に尋ねてみると、

「男の子だったかしらね。カードと一緒にレターも渡されたから。」

とレターも渡してくれた。

渡し際、今回はラッキーだったこと、新しくカードを作るなら10ドルは必要なんだ、そう言って以後気をつけるように言われた。

部屋までに行く間にそのレターを読んでみた。

『もしよかったら明日、会ってもらえませんか?講義終了後、G棟の入り口で待っています。 ダニー・アンダーソン』

ダニー・アンダーソン。

どこかで聞いたことのある名前だった。

どこでだろう?

でも、このままお礼もせずにいるのは非常に心苦しかったので、このダニーという人に会ってみようと思った。





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