もう、ひとりにしない。
彼の体から怒りが沸いてきているのがわかって、たじたじとなる。
それでも、言わなければ。
「あ、あの!いままで、ごめんなさい。ソニーだけがずっと注意していてくれたのに。なのに、た、叩いたりして、あの、」
「わかればいい。」
横を向いたままそう言う彼の姿からは、もう先ほど感じた怒りは影もなくて、かわりに、普段の彼が、ヒューたちと楽しそうにしている時の穏やかな彼がそこにいた。
「俺も、悪かったから。」
え?
あ、謝った?
き、聞き間違いではないだろうか。
「あの後、ヒューに会って、殴られた。」
、、、、、は?
目も口も開けっ放しで驚く。
「ええっ?!ヒューがあなたをな、殴ったの!?」
あんなに優しいヒューからは考えられない行為だ。
「今のところ、あいつくらいだろ?俺を殴れるのは。あ、あんたもか。」
と昨日叩いた頬をさすった。
、、、、蒸し返さないでほしい。