もう、ひとりにしない。








「今日はどうしたの?無断欠席をしたことのないあなただったから、みんなびっくりしてた。」


実験台へと戻り、後片付けを続けた。


ソニーも、再び片付けに取り掛かり始めながら、


「、、、、、昔、世話になった人の具合が悪くなったんで、病院に行っていた。」


そう言った後も片付けの手を休めることのないソニーを見ていると、やっぱり取り組み方が真面目だと思えた。


けれど、唇を引き締めているその表情は暗くて、胸を締め付けた。


ボトルに入っている薬品の残量を確認しながら、


「午前中に何とか持ち直して、今日の実験のことを思い出して、慌てて戻ってきたんだ。、、、、遅れてすまない。」


本当にすまなさそうにしている彼が気になってまた聞いてみた。



「ううん、それはいいけど、午前中ってもしかして昨夜も病院にいたの?」


「ああ。」




そんなに、



「そんなによくないの?」


そう聞くと、彼からの答えはなくて、よく見れば彼の肩は震えていた。









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