もう、ひとりにしない。
初対面のこんなイケメンにあんなこと知られたくなくて、
「え?何のことですか?」
咄嗟にごまかしては見たものの。
彼はにこやかに笑ってゆっくりとあたしを引き寄せながら、
「昨日、帰り際、誰かにぶつからなかった?、、、、あれ、僕だったんだ。」
「、、、、、。」
瞬間、顔があっという間に赤くなっていった。
「えぇ~?!ご、ごめんなさい!謝りもしないで、、、。」
穴があったら入りたい、、、。
「ちょっと気になって。もしかして、またあの特待生と喧嘩でもしたのかなって。」
「えっ?!な、何であなたがそんなことまで、、、。」
それにはさらりと、
「君たちのことはうちの学年でも結構噂になっているんだよな。」
ああ、、、。
本気で今ここで穴を掘ってしまいたい、、、、。