もう、ひとりにしない。
姉妹と一緒に学校へ行ったママを見送って、ゆっくりと朝食を食べる。

この家はいつも活気に溢れていて、居心地がいい。

たしか、16になる年に初めてこの家にやってきた。

あの時は姉妹はまだ2,3歳でその子達の兄のアーレンは5,6歳だった気がする。

あの時この家に滞在した期間は4年程で、U.C.L.A.を卒業した後、わたしはワシントンへ行ってしまったので、再びこの地に戻ってきて彼らに再開した時は、さすがに時間の経過を感じない訳にはいかなかった。

姉妹の兄のアーレンはU.C.L.A.に在学中でいまは大学に近いホステルに入っている。

週末には帰ってくる父親に似た家族思いの男だ。
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