もう、ひとりにしない。
ソニーはつかつかとダニーの傍へ歩み寄り、
「今日のこと、言いふらされたくなかったら、付き合い方、考えるんだな。」
「っ!き、貴様っ!」
苦しい息の下、ダニーはソニーを見上げて叫んだ。
足元のダニーをしばらく見下ろしていたソニーは、チラリとあたしを見て、
「、、、、あいつは俺が送ってくから、お前、もう帰れ。」
と、ダニーに言い捨てて、あたしの方へ近づいてくる。
ダニーはまだ動けずに、地面に蹲っている。
壁に張り付いたようにしたままのあたしに、
「大丈夫か?」
と声を掛けた。
ちらりとあたしの首筋を見てちっ、と舌打ちをした。
目立ちそうだな、とも付け加えて。
上手く動けずにいるあたしの肩を抱き寄せるようにして、一緒に歩いてくれた。